なっぱの記録

感じたことをちょっとだけ。

情報解禁 -溺れるナイフ-

その時、夜勤明けの私は、泥のように眠っていた。ふと目が覚めた時、枕元の携帯が光っていた。

''しげおかくん映画!〜''

ん?…映画…?
寝起きの脳ミソでは処理できない。ダメだ。思考回路が完全に停止してる。
情報を求めてネットを開いた。

溺れるナイフ…情報解禁したんだ!!

一気に目覚めた!!
すぐに公開日や出演者を調べた。
重岡くんが映画…本当に嬉しくて嬉しくてドキドキした。
そんな時、Twitterで重岡くんのファンの子が''生きよう、生きたい''と呟いていた。
なんだか、すごくチカラの持った言葉だな。とドキッとした。

誰かのために、好きな人のために生きたいと思う。当たり前のことが当たり前でない時の中でそう思える人がいるって素敵だなと思う。

いつ、どの媒体だったのかハッキリと覚えていないけど、''恋愛映画とかでヒロインとその彼を引き合わせる(仲介する)いい人の役をやりたい。(ニュアンス)''と言っていた重岡くん。
溺れるナイフの大友くんは、正にそんな男の子だった。 
彼の頑張りが夢が一つ実り叶ったと思うと本当に嬉しいし尊敬する。(尊敬なんて言葉、簡単に使いたくないけど)

諸事情により映画館で殿とは会えないけど、大友くんには会えそうです。

重岡くん、本当におめでとう。
そして、ありがとう。


2016年2月12日

誕生日や記念日…誰もが忘れられない(忘れたくない)日があると思う。私の中の''忘れたくない日リスト''に''2016年2月12日''が追加された。

昨日は、仕事が休みだったので、朝ごはんを食べた流れで祖母と一緒に朝ドラとあさイチを見た。あさイチに照史くんが出るなんて把握してなかったから、OPからびっくりぽんや!!

ずんだとのlineは、どんどん''かわいい''と''かっこいい''で埋まっていく。しかし、プレミアムトークの後半、私は返信できなかった。なぜなら、照史くんがデビュー当時の話をしたから。


2013年12月31日…テレビの前で携帯を片手にカウコンを見ていた。当時、私にとっての照史くんは ''あ、桐山くんと優馬くんだ!!中間くんと…誰だ!?!?このキラッキラの彼は!?!?(重岡くんでした。話すと長いのでまた今度。)''で…主に関西の人。ドラマの人。中間くんの相棒でした。笑。
4人でのデビューを知りTwitterを開くと、ものすごい勢いで流れていくTL。流れてくるツイートに目を通すと、おめでとうツイートよりも戸惑いのツイートが多く…なぜ、4人なのか? 他のメンバーは? …当時、特別に応援しているわけでもない彼らだったが、気になって色々と調べたことを今でも鮮明に覚えている。

それから約1年後の2014年12月7日…私は彼らに恋をした。そして、私の知らない約1年の空白の時間とjr.時代の彼らを知りたくて色々と調べた。雑誌やファンの方のブログもたくさん読んで勉強した。(え?思いが重い?) 
でも、どんなに頑張って勉強してもほんの一部しかわからなかった。ちょっと無責任な発言をすると、きっと、当時の彼らの本当の想いは、苦楽を共にしてきた彼らにしかわからない。と思う。だから、(何度も聞いている話でも)照史くん本人から聞くデビュー当時の話にグッときた。
簡単には言えないけど、照史くん、淳太くん、濱ちゃん、神ちゃん、流星くん、小瀧くん、重岡くんの7人が ''ジャニーズWEST'' で本当によかったと思う。7人が7人で居てくれてありがとう。

メディアや舞台等々のDVD.パリピポ.ラッキィィィィィィィ7広島で彼らを観て色んな魅力を知っても、まだまだ足りない。もっともっと彼らを知りたいし知ってほしい。
デビューから2年…楽しいことよりも苦しいことの方が多くて、たくさん悩むこともあると思うけど、どんな時だって7人のメンバーがいればきっと無敵だし私達が応援してます!!

…今後の活躍、仙台が楽しみだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!


すき。ただ、それだけ。



私は片想いが好きだ。
ただ、それだけの話をします。笑。
あの切なくて苦しくて、でも、たまにキュンとする感覚がたまらなく好きなんだ。しかし、この言葉を発する度に「なに言ってるの?絶対に両想いがいいじゃん!!」と何度、友人に言われただろうか?
片想いと両想い、どちらがいいのか?なんて永遠の議題で答えのない超難題だと思う。

…小学生の頃、同じクラスに気になる男の子がいた。足が速くて、よく食べて、よく話して、よく笑う男の子だった。みんな同じような子だったのに、その子だけが気になったのは、ふとした時に悲しい顔をする子だったから。
大きな声で笑った後、休み時間のドッチボールの後、給食のおかわりジャンケンで勝った後…みんなが笑うはずのところで彼は、必ず一瞬だけ悲しい顔をする。

''なんであんな顔をするんだろう?''

気になって仕方なかった。でも、聞けなかった。聞けないまま月日が経って小学校を卒業して中学校を卒業して彼とは別の高校へ入学した。
当時は、色んな意味で子どもだったし恥ずかしさもあり、よく分からない感情で何度も悩んだけど、振り返ってみるとあの''気になる''は恋愛感情の''気になる=好き''で、あれは''片想い''だったのかもしれない。誰にも言えなかった(言いたくなかった)想いだった。


そして、あれから約8年の月日が経ちました。私は只今、絶賛片想い中です。…NEWSに。ジャニーズWESTに。重岡大毅くんに。


私はある日、突然、彼らに出会って恋に落ちた。恋の定義もよく分からないし彼らの全てを知っている訳ではないが、少なくとも華やかなステージ上では、キラキラと輝く笑顔の彼らとその笑顔のために日々、努力している彼らを知っている。だから、誰になんと言われようと私は、彼らが好きだ。と胸を張って言える。


芸能人とかアイドルに対する私達の想いは、究極の片想いだと思っているしこの距離感が好きだ。…悲しいけれど、対一人の人として交わることのない一生。テレビや雑誌、liveや舞台…彼らに会う場所はほとんど決まっている。私は、彼らに会うために頑張る。限られた時間の中で私は夢を見て恋に落ちる。切ない。でも、楽しい。この瞬間がずっと続けばいいのに…と何度も思う。
しかし、ふとした時に''このままでもいいのか?''と思う時がある。いつまでも夢の世界だけでは生きていられない。たまには目覚めないと。とも思う。


''片想いだって 50年たてば宝物になるのよ''



昨夜、こんな言葉に出会った。
この言葉を聞いた時ドキッと胸が跳ねた。

どんな困難にも立ち向かってきた彼らが好き。ワチャワチャと仲のいい彼らが好き。いつも笑顔でいい意味でヘラヘラとちょけている彼が好き。
…そうだ、無理に目覚めなくても''彼らが好き''という想いが 事実があればただ、それだけでいい。
50年なんて先のことは分からないけど、いつか振り返った時にまた、いまのトキメキを思い出したいし思い出すと思う。

先日、風の便りであの男の子は結婚して春にはパパになると聞いた。嬉しかった。
家族とか友達とか私の好きな(好きだった)人が幸せであってほしい。いつまでも笑っていてほしい。と心から思う。





夢の代償 -ジャニーズWEST CONCERT TOUR2016 ラッキィィィィィィィ7 in広島-


''うちわ、作ろうかな?''

忘れもしない1月3日のことである。line中のずんだ(@mikun3949)につぶやいた。
今までは、グッズのうちわを持って楽しむ派で、作るなんて考えた事もなかった私が、何を根拠にこの一言を発したのか全く覚えてない。でも、昨年の大晦日 ''ヲタクは楽しい!辞められない!''と振り返り、紅白歌合戦とカウコンをTV前という神席でみて、現場にいた友人の話を聞いて、彼らに会いたい!! 生でイケメンを摂取したい欲に駆られたことは事実だ。
気がつくと''初心者 うちわ 作り方'' で検索していた。翌日、仕事終わり閉店ギリギリのお店に駆け込み材料を買い、ずんだに相談しながら人生初のうちわを作製した。初めてにしては、まぁまぁの出来だ。(自画自賛)

そして…本年、初の現場となる''ジャニーズWEST CONCERT TOUR2016 ラッキィィィィィィィ7 広島公演''にずんだと行って来た。
12月にご縁があり、広島に行くことになったものの東北のド田舎人にとって、東京より西の地は異国の地であり、会場に着くまで ''本当に広島に行くのか!?!? わー!! 広島に来ちゃったよ!!'' 等と感情が正にジェットコースター状態だった(と言いつつ、行く気満々だった)。
移動は、公演前日に夜行バスで出発、公演当日の朝に東京でずんだと合流し新幹線に乗り換えた。
総移動距離約1151km.14時間。お、おぉ…正に異国の地。乗っていると気づかないが中々の時間と距離である。びっくりぽんや。←言いたいだけ。

無事に会場に到着して、ゆーみんちゃんとみこちゃん、お友達さん達と会ってお話してドタバタと入場した。
この時点でドキドキとワクワクが限界だった。
''はっさん、意外と落ち着いてるね?''とずんだに言われたけど、違う。謎の緊張感が襲ってきて黙るしかなかったんだよ!!←
でも、その謎の緊張感がOPで謎の開放感に変わった。
もぅ…かわいいとかっこいいしかない。(語彙力)分かっていたけど、かわいい。かっこいい。目の前で動く生のイケメン…ジャニーズWESTに感動した。

ジャニーズWESTの公演は、前回のパリピポ横アリが初めてで、今回は2回目の参加だった。
前回は、重岡くん中心に観ていたけど、約8ヶ月が経って色んな知識が増えて(というか、どこぞの誰かさんに増やされた。笑)今回は、重岡くん中心に全員を観れたと思う。(安定の重岡くん。思いが重い。)笑。
''うちわを作って良かった…。'' ''14時間も掛けて来た意味があった…。'' ''これは夢なのかな? 夢なら醒めないでほしい。''
…公演中、何度、思っただろうか? 
詳細は、Twitterの下書きに大量保存している。(ツイートしろよ。)

公演後、ずんだと駅前の居酒屋さんで呑んだ。
同じ気持ちを同じ熱量で共有できるって素晴らしいな。と改めて感じた。

ずんだ最高!! ジャニーズWEST最高!! ジャニーズ最高!! ジャニオタ最高!! イェーーーーーーーィ!!!!!!!(雑なまとめ)

お酒も入って無敵な私達は、ホテルに帰っても熱が冷めなくて2人で踊り狂った。(狂っていたのは、ずんだだけだったかも?)その勢いで、翌朝早くから仕事のみすずに大量のレポlineをしたことは少し反省している。ごめんよ。
…でも、許してくれ!! 悪いのは…かっこよく可愛すぎたWESTくん達のせいなんだから!!(全く反省していない。←)
踊り狂い疲れた私達が目を閉じたのは、太陽が顔を出す頃だった。
広島2日目は、原爆ドームと宮島観光。3日目は、月島旅。こちらについては、近々まとめようと思う。
3日間、本当にラッキィィィィィィィでバリハピだった。
ありがとうWEST!!ありがとう広島!!
いろんな想いを胸に帰りの新幹線に乗った。

…到着間際につぶやいた。
地元に着くと、目に見える景色一面が真っ白だった。出発時には無かったはずの雪が30cm程積もってた。
これには、嫌でも目覚めた。(夜だけど)おはようございます。明日、朝一番で除雪ですね。ありがとうございます。

帰宅し荷物を整理して、明日はきっと筋肉痛だな。と確信して目を閉じた。翌朝、除雪して出勤した。筋肉痛はない。
…私、まだ若い!!意外とイケるんだな!!と驚きつつ冷めないLIVE熱をずんだと共有して2日目…あれ?首が痛い(バスと新幹線で寝てた)。あれ?手首が痛い(ペンラ持ってた)。あれ?両腕が痛い(ピロピロ他踊り狂ってた)。あれ?脚が痛い(3日間 歩いた)。あれ?他にも…

…い ま で す か…?

本当にラッキィィィィィィィでバリハピだった3日間の代償は、身体に残る節々の鈍い痛みと己の衰えを実感したことだった。
哀しいけど嬉しい。なんとも言えない心境だ。この痛み、あと1週間は続くだろう。だからきっとあと1週間は、LIVEの余韻を感じられる。(そういうことじゃないか。←)

次、彼らに会えるのは3ヶ月後の仙台だ。
それまでに、うちわ作製の楽しさも知ってしまったから新しい物も作りたい。アカンLOVEに続きホルモンも完璧に踊れるようになりたい。
あれもこれも…予習と復習しておきたいことがたくさんある。

夢のような3日間の代償と共に余韻はまだまだ続く…。





2015年を振り返る。

12月31日、大晦日。
毎年この日は、気持ちが焦っている。
年の瀬だからなのか、迎える新年に対する好奇心からなのか…実際、やることが沢山あるのだけれど。

…でも、今年は全く焦っていない!! ヤバいくらいに穏やかだ。その証拠に、いま、ライブDVDを見ながらこの文章を書いている。
…でも、たった1日の正月休み、ダラダラしたってええじゃないか!!(自分に甘い)
ダラダラ序に2015年を振り返りたいと思います!!

✻3/28.高橋優.秋田県民会館
''今、そこにある明滅と郡生''
✻4/4.5.NEWS.宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ
''NEWS LIVE TOUR 2015 White''
✻5/5.ジャニーズWEST.横浜アリーナ
''ジャニーズWEST 1stTour パリピポ''
✻5/6.大宮ラクーンよしもと劇場
''ラクーンよしもと寄席 その弐''
✻6/13.14.NEWS.東京ドーム
''NEWSLIVETOUR2015White''
✻8/25.亀梨和也.Bunkamura オーチャードホール
''音楽劇 青い種子は太陽のなかにある''
✻9/26.27.小山慶一郎.東京グローブ座
''グレート・ネイチャー''
✻11/17.小瀧望.東京グローブ座
''MORSE−モールス−''
✻11/20.高橋優.秋田県民会館
''5thANNIVERSARYLIVETOUR「笑う約束」''
✻12/1.小瀧望.東京グローブ座
''MORSE−モールス−''

…全14公演。
すごい…我ながらすごい…。
何がすごいって、ほぼ毎月のように遠征している自分の行動力だ。思い返せば、昨年の12月まで遡る。
…新年一発目から勢いのあるNEWSの活動を追い掛ける傍らで、猛吹雪の中、仕事終わりに約3時間半をかけ車でずんだの自宅へ向かった。「WEST合宿」と称した、ジャニーズWEST重岡大毅を勉強するために。…全てはあの日から始まったんだ。

あの日、吹雪だからと合宿への参加を諦めていれば、ジャニーズWEST沼にも重岡大毅沼にも落ちていないし、''会いたい!!''と願う人がいたら会える努力をして会いに行く!!という考えも無かったでしょう。
あの日、ちゃんと重岡くんに出会って重岡くんを知って、ずんだ宅から帰宅する車内で私は、今年はアクティブになろう!!と誓った。(随分と大雑把な誓い。今までどんだけ暗かったのか。)

その結果が上記の14公演である。
うん、目標達成。

また、''会いたい!!''と願ったのは、彼らだけじゃない。彼らを通して出逢った人にも、会いたいと思った。現場で会ってお話して本当に楽しかったし嬉しかったです。その場だけではなく、その後もlineやTwitterでも仲良くしてもらい、一緒に舞台観劇やローカル番組をタビングして送って頂いたり…本当にありがとうございました(*^^*)

2015年は本当にあっという間だった。
たくさん笑って泣いて本当に楽しい1年でした☆!! ありがとうございました!! 

…と、振り返っていると携帯が鳴った。
あいつだ!!今日、現場にいるあいつしかいない!!

''はっさん!!カウコンのうちわ買う?''

やっぱり…。って…うちわ!?!?え!?!?え!?!?
全く考えていなかった!!どうしよう!?!?パーニック!!!!
買わないつもりだったのに、言葉巧みに押し売りしてくる。
うぅ…負けそうだ。どうする、わたし!!!?

よし!!2016年の目標は…
''ずんだの押し売りに屈しない強い心を持つ''
で決定だ。

だから、2015年大晦日。
今年1年、ずんだの押し売りに負け続けてきたんだから、最後まで負けてやろうじゃないか!!(わたし、何言ってんだ?)
はい!!はっさん、カウコンのうちわ買いまーす!!!!NEWSとWEST、各1枚、よろしくねーん!!!!!!!!(結局、買う。自分に甘い。)
 

やっぱりヲタクは楽しい!辞められない!
こんな私ですが、来年もよろしくお願いします(*^^*) 
みなさんにとって2016年が素敵な1年になりますよーに。





正しい世界で正しく生きる。-2015.11.17/12.1 舞台 MORSE-

よく見る夢がある。
自分の目に見える景色には、だれもいない。
森でも街でも学校でも砂漠のような場所でもたったひとりでいる夢。そして、だんだん右も左も上も下も色や匂いも温度も自分の中にある全ての感覚が分からなくなってくる。
そんな時、決まって誰かの声が聴こえてくる。姿は見えないけれど、はっきりと大きな声で私に問いかけてくる。''それ、美味しいの?''とか''それ、好きなの?嫌いなの?''とか、いろいろ。でも、美味いも不味いも好きも嫌いも感覚がないから、その問いかけには答えられなくて。
ただただ、怖くて苦しくて自分の恐怖心が限界を迎えた時に目が覚める。目が覚めて夢だったと分かっても恐怖心は消えなくて。1日中、怖くて不安になる。
だって、自分の感覚が正しいのか正しくないのか分からないから。
そんなことを思いながらまた目を閉じる。

正しさは正義だ。やーーーーーーーっ!!!!!!!(オスカー風に)
お酒と息子に依存する母に自分のパートナーと暮らす父、豚野郎といじめる友達、そして…エリ。

"ママはいつも正しいことを教えてくれない。"と言ったオスカー。オスカーにとって正しさとはなんだったのか?

"オスカー、約束して。窓を開けて正しい世界で生きるの。"

物語の終盤にエリが言った言葉。
約束は嫌い。と言ったエリが、闇の世界でしか生きていけないエリが言い放った言葉。
一度、窓を開けて正しい世界で生きたオスカー。でも、オスカーにとってその世界は、正しい世界なんかじゃなかった。

そんな時に起こった事件。
彼を救ったのは、エリだった。エリは"必ず助けにいく"というオスカーとの約束を守った。でも、その時、オスカーは"窓を開けて正しい世界で生きて。"というエリとの約束を破った。…いや、破ったようで破っていない。"窓を開ける"とは光のある世界であること。闇の世界で生きるエリとは一緒に生きていけない。
でも、オスカーにとっての正しさが"母や父と暮らすこと"でも"豚野郎と友達からいじめられる世界で生きてくこと"ではなく"エリと一緒にいること"だとしたら、エリと一緒に違う街へ向かうオスカーはエリとの約束を守ったことになる。

いつから好きとか嫌いとか、正しいとか間違ってるとか素直に言えなくなったのだろう?
年を重ねて、いろいろなことを経験して得たものもたくさんあるけど、その分、失ったものもあった。

"人と人は「トン」と「ツー」のたった二つの信号で繋がることができます。"

パンフレットに記載されている上演台本の瀬戸山さんの言葉。
私の生きている世界は、きっと、とても簡単でシンプルな世界。なのに、難しくて窮屈な世界と感じるのは、私自身がそう感じて生きているから。

自分が正しいと思った路を信じて突き進んでいく勇気が欲しい。
間違いに気づいた時、正直に謝れる人になりたい。
こんな私に優しくしてくれる人がいたら素直に"ありがとう"と言える人になりたい。

当たり前のことだけど、こんな当たり前で簡単なことも出来ない大人になろうとしている。そう気づいた時、自分が怖かった。これから先、何かに負けそうになることもあると思う。そんな時は、忘れやすい気持ちだからこそ、この気持ちを思い出して頑張りたい。

観劇後、何度かあの夢をみた。
でも、目覚めた時、不思議と怖くはなかった。
それはきっと、怖さと不安の正体が分かったから。周りの評価の中で生きていくよりも自分の感覚を信じて生きていくことの方が正しいと感じたから。
自分の正しさ(正義)を守るには、きっと、乗り越えるべきことがたくさんある。簡単なことばかりじゃない。でも、私はひとりじゃない。オスカーにとってのエリみたいな、エリにとってのオスカーみたいな、大切な人がたくさんいる。

私は、私のために大切な人のために、私の思う正しい世界で正しく生きていく。

もっともっと感じたこと、考えたことがあった。舞台を観劇してこんなにも考えたのは久しぶりだった。切なくて悲しくて苦しかった。でも、嬉しかった。
改めて、MORSEという作品、カンパニーのみなさんに心から感謝します。

物語には終わりがあるけれど、きっと、オスカーとエリには終わりなんてない。
この先、どうか、オスカーとエリが幸せでありますように…。